【1年間を決める!】担任が年度初めにすべきことと、行事を本気で楽しむべき理由

教員

こんにちは、ぱちこです。高校で教員をしています。

先日、今年度のクラスで初めての行事となる運動会がありました。
本校の運動会は珍しくクラス対抗戦です。学年縦割りで「赤組・白組」と分かれることはありません。
ですので、個々人の結果がそのまま順位に直結するというシビアな制度となります笑。
もちろん優勝して結束が強まるということも大事ですが、それよりも担任としての行事の向き合い方、姿勢が今後のクラス運営に大きく影響があります。今回は年度初めに担任がするべきことも加えて少しお話しいたします。

担任は生徒にとって「最も身近な大人」である。

まず大前提として担任は生徒にとって「最も身近な大人」です。
社会に出る前の彼らにとって、モデルとなりうる存在だと考えています。

ですので、常日頃「大人になっても面白そうだな」と思ってもらえるようには心掛けています。
意外とその感覚を持っている教員は少ないと思っています。

私が高校生の頃、50代の女性の先生が担任になったのですが、その先生は毎日楽しそうに授業をしていました。そして長期休みには必ず海外へ旅行へ行き、休み明けにその時の経験やカルチャーショックなどを嬉々と話してくれました。

その時、「学校の先生って面白そうだな」と感じ、教員を目指したのです。

教員の振る舞いが生徒の人生を左右するかもしれない。そう思うと、やりがいを感じます。

担任に大切なのは「共感力」。そして雑談ができる「関係性」。

新しいクラスが始まったら、すぐに全員と個人面談を行います。
年度初めで忙しいからとこれを蔑ろにすると、かなり危険です。

「担任はどんな人なんだろう…」と不安に思われる期間をなるべく減らし、関係性を築く意味でもとにかく大切です。

そして私は「面談」の目的は「雑談」だと先に明言します。
そうすることで身構えることなく面談に臨んでくれることを期待しています。

面談で発するワードは、「面白いね」「いいね」「わかるよ」が多いです。基本は聞く姿勢。
そして少しだけ「個人的な話題」をこちらも提供します。もし生徒がペットを飼っていると話したら、「俺も猫を飼ってるんだ!うちの子の写真見てよ!」とお互い写真を見せ合ったり、部活が大変だという話をしたら、「俺も高校生の時は…」と少し先生らしからぬエピソードを話して距離感を詰めるようにします。

とにかく大事なのは、教員対生徒」の関係を築くことではなく、「個人対個人」の関係を築くことです。先生だからしっかりしなきゃ。そう考えてしまうと、初手がうまくいかなくなります。

クラスへの「帰属感」を生むための「毎月クラス写真」

面談をしていると、仲良しの友達がおらず「前のクラスの方が良かった」という生徒が必ず現れます。
しかし前のクラスに戻れることはもちろんありません。ですのでできるだけ現クラスを好きになってもらえるように担任が少しずつきっかけを作ります。

私のクラスでは毎月クラス写真を撮るようにしています。

「ポーズどうする?」「こうしようよ!」「肩車しようぜ」などとコミュニケーションが全体で生まれます。そして何となく「良いクラスだな」感が演出できるのです。

そして毎月のクラス写真を教室に貼り出します。こうすることでクラスへの帰属感が生まれ、安心感へと繋がるのです。また写真が増えると、時の経過とともに打ち解けていく様子がわかりますし、とてもおすすめです。

保護者の方にも毎月メールで写真を送るため、クラスの様子をわかっていただけるというメリットがあります。

行事の準備は「見守る」、本番は「担任が誰よりも楽しむ」!

冒頭でもお伝えしたように、本校の最初の行事は運動会です。

このタイミングでクラスでオリジナルのTシャツを作ることが毎年の恒例なのですが、なるべく話し合いなどに首を突っ込まないようにし、何かトラブルが起きた時だけ助言するようにしています。
そして出来上がったものに対して、「最高じゃん!」と共感する立場を取ります。それくらいの距離感が生徒の自主性を尊重できるかと考えます。

一方で、本番は誰よりも声を出して応援し、走り回り、生徒と一緒にたくさん写真を撮りました。基本的には生徒と同じ温度感で行事に臨むようにしています。大人がはしゃぐ姿は生徒にとってはきっと新鮮で、少なからずプラスの感情を持ってくれると期待しています。

決して距離を置いてはいけません。輪に入るくらいの勢いで携わることです。

いかに記憶に残る思い出を残してあげられるか?

大人になれば、学生時代のほとんどの記憶は薄れてしまいます。その中でも印象的な出来事が思い出となり、エピソードとなり、頭に残っていきます。

生徒の青春に携わるからこそ、なるべく印象的なプラスの出来事を経験させたいと考えています。

そのためには担任が一緒に楽しむことが大切なのです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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